EN-LAB.の堀です。
最近、「バンドマンの気持ちはバンドマンにしかわからない」と、うちのスタッフの一人が放った何気ないひとことが妙にひっかかりました。かつては自分自身もそんな思いで毎日を生きていたバンドマン時代があり、"バンドマン以外は全てが敵"くらいの勢いで型にハマった大人達の意見が本当に煩わしく感じたのを憶えています。
私が青春時代にバンドマンへの道を踏み出した理由を色々と考えていたのですが、ただ単に音楽が好きという理由以上に、バンドという少数精鋭の集合体で切磋琢磨しながら理想を現実に変えていくというプロセスを体験したかったというのが大きな要因だった、ということを40歳を過ぎた最近になって気づきました。さらに、そのバンドプロセスを支援してくれるファンや関係者と一緒に自分たちの力で潮流を生み出してやりたいという野望があったから毎日がエキサイトしていたし、何も考えずに生きていたら絶対に味わえなかったレアな体験を数多くさせてもらいました(体験内容の良し悪しは別として)。
今、ライブハウスを経営するにあたって現実問題を冷静に判断しなければならない立場となったわけですが、バンドマンと関わる以上、自分の中のバンドマン魂をもう一度揺り起こして彼らと接していくことが仕事を楽しむことだと改めて感じています。
大人に言わしてみれば「ほんまもんのアホ」かもしれませんが、バンドマンは宇宙と直結しながらその時代に熱い熱いエネルギーを充填する生々しいアーティストだと私は信じています。それは理屈ばっかりこねて何にもしていない奴らには決してわからない類のアートではないでしょうか。
☆京都のライブハウスEN-LAB.スタッフブログ☆
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